ドット絵アニメーションの描き方(3)動きの小さいアニメーション
全4回予定.最終的にこれくらいを描けるようになるのが目標です.
概要
こんにちは.id:asRagiです.最近ゲーム開発に際してドット絵アニメーションが必要になり練習をしたためメモを兼ねて講座の形式で記事を書き始めています.
本講座は(1)ドット絵の基本的な考え方や線の引き方から(2)着色の考え方,(3)動きの小さいアニメーション,(4)動きの大きいアニメーション,の4部構成を予定しています.
今回はゲームにおけるウェイトアニメーションなど動きの小さいアニメーションを描く際に便利なテクニックを紹介します.
アニメーションを描く
まず元の姿勢を描きます.この際,「頭部」「腕」「上半身」「腰」などでレイヤー分けして作業してください.
はい.飛躍があるのはわかっています.しかしながらキャラクターの描き方等に関しましては第1回及び第2回に紹介したドット絵の基本を踏まえてさえいれば一般的なイラストを描くのと大きく変わらないため割愛させていただきます.
上下に動かす
頭部だけ上下に動かしてみましょう.Clip Studioであればアニメーション機能を利用できます.
次に上半身を動かしてみます.このとき,下表のように頭部の動きと一致しないように上半身を動かします.
表: 時間経過と各部位の変位の関係の一例
時間 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
---|---|---|---|---|---|---|
頭 | 下 | 下 | 中 | 上 | 上 | 中 |
上半身 | 上 | 中 | 下 | 下 | 中 | 上 |
これを接地している脚部を除いてすべての部位について行います.
また,この作業において腕がちぎれるなど見た目が崩れることがあるので都度修正してください.
揺れるものを揺らす
長髪やスカートなどを揺らします.今回は髪をいじる元気がありませんでした.
髪がふわふわ動く例
締め
キャラクターの動きの小さいアニメーションに関しては部位ごとに切り分けてそれぞれを動かすことによって比較的小さい労力でリッチな印象を与えることができました.